ミステリー5
(ごおやあ)
今回は我が一家をおそった神の試練のその走りとなった三女の事故。
今から25年ぐらい前、娘が二歳の頃か、妻の弟の家に行くことになり、勢いよく玄関を飛び出したと思ったら、「ぎゃー」という悲鳴が聞こえた。飛び出すと顔中血だらけ、眉間の真ん中がぱくりと割れて骨が見えている、腰が抜けそうになったが、車で5分ぐらいの病院へ駆けつけた。暫く待たされ外科の医師が来て、これは形成外科のほうが傷が残らないので暫く待ってと言って、何軒か電話したが土曜日の午後である、どこも居ない。「しょうがない、専門ではないが自分がやりましょう」ということになった。妻は見ていることが出来ないというので、私と看護婦で泣き叫ぶ娘を押さえつけて傷を縫って貰った。傷は縦に3cmぐらいだった。「女の子だから、傷が目立たないように縫いますからね」と言ってくれたものの眉間の真ん中にはっきりと目立つ傷が残った。
原因は、割れていた植木鉢に、転んで顔をぶちあてたという分けだった。しかし不幸中の幸いといえるのは、もう2cm左右どちらかにずれていたら、眼球にもろに当たったわけだから片目失明か、眼球摘出になったかもしれなかった。正に不幸中の幸いだったといえる。私の父母共に健在の時だったから、祖先の霊が助けてくれたのかもしれない。
成長するにつれて傷は薄くなり、傷をからかわれることもなく、大人になり今年中に結婚の予定である。
次は長女。
このときは私の父母はもう亡くなっていたが、友達の彼氏の車に4人同乗していたところ、暴走運転で車がひっくり返り、、5人乗っていた中で長女のみが足首から先を複雑骨折して、2ヶ月あまりの入院となった。同乗の4人は皆無事という結果だった。
幸いにも、人もはねず、激突もせず、自損のみというこれまた不幸中の幸いだった。
この娘は親離れが早く、その点さんざん苦労をさせられたが、私が頭の手術をするときはもう駄目だと思ったのか、電話で泣いてくれた。今は娘と二人暮らしをしてるが、私たち夫婦の老後は自分が面倒見ると言ってくれている。
これだけであれば、この程度の事故は珍しくもないと言えるかもしれないが、我が一家に起こった出来事の中で考えると、やはり何かミステリーを感じるのである。
次回は次女の話。
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